テレビ・映像業界の最新動向&成長分野2021【アニメ・テレビ通販編】
テレビ・映像業界の最新動向と成長分野についてお届けするシリーズ。テレビ局編、映像制作編に続く最終回は、アニメ・テレビ通販にフォーカス。現状と今後の動向についてお伝えします。
アニメ業界の現状
2019年(1~12月)のアニメ制作業界の市場規模は2430億円弱。2011年以降9年連続で前年を上回り、過去最高を更新!またアニメ産業全体の市場が初めて2兆5000億円を超えるなど、拡大基調が続いています。
しかし、2020年の新型コロナウイルスの感染拡大は、アニメ業界にも大きな影響を与えました。
1回目の緊急事態宣言下では、新作テレビアニメの放送延期や中止が続出。多くの劇場版アニメも公開延期となる中、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編」』が興行収入歴代1位となったのは、明るいニュースです。
どうなってるの?アニメ制作の現場
制作の現場では人が集まるアフレコなどを除き、コロナ禍でも業務は比較的スムーズに進みました。その背景にはもともとアニメーターの働き方は自由度が高く、業務の分散化・デジタル化が進んでいたことが挙げられます。
動画配信サービスにおいて、キラーコンテンツとして国内外からの需要が高い日本のアニメ。その傾向は続くと考えられます。また制作の現場では、業務の分散化・デジタル化がさらに進むと予想されます。
国内外での版権や二次展開を取り扱うライツ業務や、コンテンツ制作の状況を管理し配信日までの業務をスムーズに進めるために調整する制作進行といった職種が、注目されそうです。
テレビ通販の現状
独自のスタジオから365日24時間番組を放送しているテレビショッピングチャンネルや、番組を通して商品を広告するテレビ通販関連企業。BS放送やCS放送の普及により、一般的になりました。
市場規模は6000億円に近く、業界を牽引するテレビ通販専門局2社の2019年度の売上高は前期を上回りました。
自宅でゆっくり時間を過ごす方をターゲットとしたテレビショッピングや通販関連企業は、コロナ禍で外出を控える高齢者が増える中、マーケットの拡大が見込める業界です。
公式ECサイトやSNSなどを含めた、新しいビジネスモデルの構築にも積極的に取り組んでいます。
さまざまな職種があるテレビ通販業界
ショッピングの楽しさを伝えるテレビ通販。番組の制作に携わる現場の仕事だけではなく、魅力的な商品を見つけ出すバイヤーやお客様に価値を提供するマーケティングプランナーなど、異業種の経験を活かせる仕事が多い業界です。
3回にわたり、テレビ・映像業界の最新動向と今後についてレポートしました。業界に興味を持たれた方、新しい環境でチャレンジしてみたい!と思った方はぜひ求人サイトをチェックしてみてくださいね。
テレビ・映像業界の最新動向&成長分野2021 【テレビ局編】
テレビ・映像業界の最新動向&成長分野2021【映像制作編】