「VTuber」関連求人が急増中!市場動向について解説

ここ数年、「VTuber(バーチャルYouTuber)」という言葉が一般にも浸透し、企業の採用・クリエイティブ現場でも重要なキーワードになっています。
動画配信やバーチャルイベント、ライブ配信、さらには企業プロモーションへの活用など、多様な用途でVTuberの存在感が高まる中、それを支える制作サイドにも求人が急増中です。
この記事では、そもそもVTuberとは何かを整理したうえで、市場がなぜ急拡大しているのか、特に3Dモデリングスキルを持つ人材が重宝されているトレンドを解説します。今後のキャリアとしてVTuber業界を目指す人や、企業が新たな人材戦略を考える際の参考にもなれば幸いです。
VTuberとは何か
まずは、VTuberとは何か、職業としての定義や市場の成り立ちなどについて紹介します。
●VTuberの定義と成り立ち
VTuberとは、アニメ調のキャラクター(アバター)を使って活動する動画配信者の総称です。Webカメラやモーションキャプチャで取得した表情・動きを反映させ、キャラクターとしてライブ配信や動画制作を行います。
2016年頃から本格的に広まり、企業系VTuberグループの登場によって市場が一気に拡大しました。今ではYouTubeに限らず、TikTokやTwitchなど複数のプラットフォームで活動が進み、オンラインエンタメの重要な存在になっています。
●2Dと3Dの違い
VTuberのモデルには大きく「2D」と「3D」があります。
- 2D(Live2D):イラストを元にした平面モデル。制作コストが低く、個人VTuberの多くが採用。
- 3Dモデル:立体的なキャラクター。自由なアングル、ダンス、バーチャルライブに強く、企業勢で採用が進む。
2Dから活動を始め、人気上昇にあわせて“3Dお披露目”を行うVTuberも多く、3D化は発展の象徴でもあります。
●VTuberのビジネスモデル
VTuberは“キャラクターIP”として多様な収益源を持つ点が特徴です。
- 投げ銭(スーパーチャット)
- メンバーシップ収益
- グッズ・ボイス販売
- 企業PR・スポンサー契約
- バーチャルライブ開催
特に企業タイアップは右肩上がりで、企業ブランディング・採用広報など、ビジネスの場でもVTuberの活用が一般化しつつあります。
VTuber市場が急拡大する理由と求人トレンド
実際に、VTuber市場が急拡大する理由や、どんな求人が増えているのかについて具体的に紹介します。
●市場拡大の背景
国内外でVTuber市場は年々成長し、国内では800億円規模へ、海外でも数十億ドル規模へ拡大しています。背景には以下の3点があります。
【1】動画需要の増加
コロナ禍以降、ライブ配信やオンラインイベントが日常化。VTuberの視聴者数・認知が大幅に増加しました。
【2】技術進化による制作コストの低下
モーションキャプチャ、フェイストラッキング、3Dモデリング技術が向上し、少人数でも高品質なVTuber制作が可能に。
さらに、1枚のイラストから3Dモデルを生成する技術など制作効率化の研究も進み、3Dの裾野が広がっています。
【3】企業・自治体での活用拡大
企業が自社VTuberをデビューさせ、採用広報やPRで活用する例が増加。大学のオープンキャンパスや観光PRなど、非エンタメ領域での需要も高まっています。
●3Dモデリング人材の需要が急増
VTuber市場が本格的に“3D化”し始めたことで、次のようなスキルを持つ人材が強く求められています。
- 3Dモデリング(Maya、Blender)
- リギング・ウェイト調整
- モーションキャプチャ運用
- 3Dアニメーション制作
- 衣装・アクセサリーの3Dデザイン
3D化により、ダンス配信やバーチャルライブが成長。制作規模が大きくなるほど、裏方スタッフの専門性が重視されるようになりました。
●実際に増えている職種
- 3Dモデラー(年収450万〜650万円の求人も登場)
- VTuberチャンネルディレクター
- キャラクターモーション担当
- 配信技術スタッフ
- バーチャルライブ制作スタッフ
- シナリオ・演出・企画担当
VTuber業界の求人は「演者中心」から、「制作・運営チーム中心」へと構造が変わっています。
VTuber市場は“新しい専門職キャリア”として広がる
VTuber市場は急激な成長を続け、特に3D制作や配信技術に強い人材の需要は今後さらに高まる見込みです。かつては“特別な業界”というイメージのあったVTuberですが、現在は制作職・ディレクション職としてキャリアが築ける「専門領域の一つ」になりつつあります。
また、企業VTuberの導入や採用広報での活用も進んでおり、VTuber関連の仕事はより身近なキャリア選択肢になるでしょう。こうした専門領域への転職を考える場合、業界理解のあるエージェントを頼るのが近道です。
日テレ人材サービスは、クリエイティブ職に強く、VTuber制作・3D関連の求人紹介実績も豊富。非公開求人や制作現場のリアルな情報を得られるため、VTuber業界に挑戦したい方に最適なパートナーです。