就職・転職をめざす人は必見!最新調査から見えるアニメ業界の現状2022
2022年8月、調査会社「帝国データバンク」がアニメ制作業界に関する最新の動向調査を発表しました。
本記事ではこの動向調査の具体的なポイントを解説し、アニメ業界の現状を深堀りしていきます。アニメ業界への転職・就職を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
コロナ禍の影響を受けたアニメ業界
帝国データバンクによると、順調に成長していたアニメ業界の市場規模は2020年から落ち込み、2021年には前年比5.2%減の2,495億8,200万円に。調査がはじまった2000年以降、初の2年連続減少となりました。
不調の大きな要因は、新型コロナウイルスの感染拡大です。制作スケジュールや放映・公開スケジュールの遅延、制作の見合わせ、納期のずれ込み、スポンサーの撤退などが発生しました。
同じく2年連続の減少となった制作企業1社当たりの平均売上高では、とくに下請けとしてアニメ制作に携わる専門スタジオでの減少幅が大きくなっています。ライセンス収入のある大手総合制作企業や、制作を直接受託・完成できるグロス請企業との差が拡大しました。
とはいえ、コロナ禍のなかでも『鬼滅の刃 無限列車編』をはじめ、『ラブライブ!スーパースター!!』『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』など、ヒットを記録した作品は少なくありません。2022年も『SPY×Family』『パリピ孔明』など人気作が登場しています。
SNS・ゲームなどと連動した総合メディアミックス型のプロジェクトや、Netflixをはじめとする動画配信サービスも、国内外の新たなアニメファン獲得に一役買っています。コロナ禍の影響が緩和された2022年には、市場規模は回復する見込みです。
人材不足はむしろ転職・就職のチャンス
本動向調査では上記の内容に加え、今後のアニメ業界の大きな課題として、人材不足の深刻化が挙げられています。
制作ニーズが拡大する一方で、若手アニメーターが確保できないために受注を制限せざるを得ないケース、外注費が増加してしまうケースが増加。この傾向はとくに中小規模のアニメ制作会社に顕著で、大手との二極化が進行する要因にもなっています。
しかしアニメ業界への就職・転職をめざす人にとって、この状況はむしろチャンスととらえられるでしょう。
現在は多くの制作会社が人材不足を解消するための積極的な採用を行っており、一昔前に比べて、未経験からでもアニメ業界に挑戦しやすくなりました。
人材育成や労働環境改善の取り組みに注力する動きもあり、長期的なキャリア形成のためのスキルアップや、ワークライフバランスの最適化を実現しやすくなっています。
アニメ業界で働くなら日テレ人材センター
このように売り手市場となっているアニメ業界。
とくに求人数が増えているのは、アニメの動画制作・原画制作に携わる「アニメーター」と、制作スタッフの仲介役としてアニメ制作の進行を管理する「制作進行」です。どちらもスキルを磨いて経験を重ねることで、ディレクターやプロデューサーといった、より裁量権の大きい職種にキャリアアップできます。
現在は3DCGの導入やクラウド化など、デジタル化を進めるための人材ニーズが高まっており、IT関連の知識・経験・スキルが活かせる仕事も少なくありません。
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