事務職の展望はどうなる?選ばれる人材になるためのポイント

事務職は長年、企業活動の基盤として位置付けられてきました。しかし、近年はAI(人工知能)やRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)といった自動化技術の進展により、「事務職は将来なくなるのでは?」という声も耳にします。
確かに反復的な作業は技術で効率化できるようになってきましたが、それは事務職が不要になるという意味ではありません。変化する環境の中で、より価値のある業務や成果を生み出す役割へとシフトしていく動きが進んでいます。
この記事では、事務職のこれからの展望と、AI時代に選ばれる人材になるための具体的なポイントについて解説します。
事務職のこれから:自動化と共存する時代へ
まずは、よく聞かれる「AIが事務職の仕事を奪うのか」という点について考えてみましょう。
AIは事務職を奪う?
AIや自動化ツールの導入によって、これまで人が手作業で行っていたデータ入力やスケジュール調整、請求処理などは効率化が進んでいます。確かにこうした反復的な業務は技術への置き換えが進むため“従来型の事務作業”の割合は減るでしょう。しかし、それは仕事そのものが消えるというより、業務の性質が変わるということと捉えるべきです。
人が関与する意思決定や、関係者との調整、想定外の事象への対応など、単純なルールでは完結しない仕事は依然として人の役割が必要です。自動化は「人の業務を支える道具」であり、道具をどう使いこなすかが重要な時代になっていると言えます。
単純作業から価値創造へ
この変化を機に、多くの企業は単純作業からの脱却を求めています。単にデータを整理するだけではなく、整理したデータをもとにした課題の発見や改善提案、業務プロセスの設計変更など、価値を生み出す働き方が評価されるようになります。
例えば、月次報告書の作成だけでなく、報告書から読み取れる課題を抽出し、部署間で改善のための提案を行うなど、単なる作成者ではなく課題解決のパートナーとしての役割が期待されます。
AI時代に選ばれる事務職になるためのスキルとキャリア
では、AIと共存する現在において事務職として身に着けておきたいスキルや、考えたいキャリアとはどのようなものになるでしょうか。
1. 技術リテラシーを身につける
事務職でもExcelやWordの基本操作だけでなく、データ分析や自動化ツールの操作スキルが重視されます。たとえば、以下のようなスキルは今後の強みになります。
- Excelの高度な関数・ピボットテーブル
- RPAツールの基本設定
- データ集計・可視化のためのツール(例:スプレッドシートでの自動化など)
- 基礎的なSQLや簡単なスクリプト理解
これらはプログラミングの専門家レベルを求められるものではなく、「どのように業務効率化に繋げるか」という視点で使いこなせることがポイントです。
2. 問題発見・解決力を高める
どんなにデータが揃っていても、その中から本当に意味のある改善点を見つけられるかが評価につながります。単純作業を機械に任せ、人は以下のようなスキルを磨くことが求められます。
- 課題を見つける視点
- 仮説を立てて検証する力
- 関係者と合意を形成するコミュニケーション力
こうしたスキルはAIには簡単には代替できず、人が介在する価値を高めます。
3. キャリアプランを描く
AI時代の事務職は、単なる「ルーティンワーク専門職」から、業務改善・プロジェクト支援・データ活用担当者へと役割が広がっていきます。キャリアとしては、以下のような方向性が考えられます。
- 業務改善スペシャリスト
- データアナリティクス担当
- チームリーダー/マネジメント職
- バックオフィスDX推進担当
これらは、事務職時代に培った「業務理解」と「調整力」が基盤になるため、早い段階から意識してスキルを蓄積することが重要です。
AI時代でも輝く事務職を目指して
事務職は、AIや自動化技術の進展により変化の時代を迎えています。しかし、だからこそ事務職の価値がなくなるのではなく、より高度な価値を発揮できるチャンスがあると考えてください。単純作業は機械に任せ、人はクリエイティブな視点で仕事に取り組むことで、これまで以上に評価される存在になれます。
そして、こうした変化を乗り越えるには、日々の学習意欲や実務改善の取り組みが欠かせません。転職やキャリア形成のプロである日テレ人材サービスは、事務職に求められるスキルや適性、求人のトレンドを踏まえたサポートを提供しています。キャリアについて考える際は、プロの視点を活用することも一つの有効な手段と言えるでしょう。