コネクテッドTVって何?テレビ離れが進む中でも注目される理由とは?
若者を中心にテレビ離れが進むなか、成長を続けているのがインターネットと接続した「コネクテッドTV」。テレビ・映像業界でも注目されている、新世代のテレビの形です。
今回はコネクテッドTVの概要や普及率、利用者の特徴、注目される理由についてくわしく解説していきます。テレビ・映像業界の動向や今後のあり方に興味がある人は、ぜひ参考にしてみてください。
コネクテッドTVとは何か
コネクテッドTV(略称・CTV)とは、インターネットと「接続(コネクテッド)」されており、リモコン操作で簡単に各種アプリを起動できるテレビのこと。
YouTube・TVer・Netflix・Amazon Prime Video・Huluなど、スマートデバイス向けのイメージが強かった動画配信サービス。コネクテッドTVでは、地上波やBS・CSだけでなく、これらのサービスをテレビの大画面で楽しむことが可能です。
以下の3通りの方法でインターネットに接続します。
・最初からインターネットに接続できる「スマートテレビ」を使う
・Fire TVやChromecastなどの小型端末(ストリーミングデバイス)をテレビにさしこむ
・ネット対応のブルーレイプレイヤーやゲーム機など、外部機器を経由して接続する
コネクテッドTVの普及率と利用者の特徴
動画広告プラットフォーム「Unruly」の調査によると、日本国内でテレビからインターネット接続が可能な消費者は、2020年時点で68%にまで拡大。2つ以上の手段でテレビをインターネットに接続できる消費者も35%に及びました。
コネクテッドTV普及の背景にあるのは、コロナ禍での巣ごもり需要にともなう動画配信サービスの視聴者数増加です。食事など別のことをしながら視聴しやすい、家族・友人などと一緒に視聴しやすいといった、テレビならではのメリットもまた、利用者増加の要因と考えられます。
コネクテッドTV利用者のうち、親子2世代世帯の割合が65%を占めるという調査もあり、ミドル世帯を中心に浸透していることがわかります。
コネクテッドTVが注目されている理由
国内コネクテッドTVの広告市場は2020年の102億円から、2025年には1,695億円に拡大すると予測されており、非常に将来性の高い領域です(出典:SMN/AJA/デジタルインファクト)。
コネクテッドTVが注目を集めている理由のひとつは、広告との親和性の高さ。
テレビでの視聴にはスマートフォンと比べて広告がスキップされにくい、映像が印象に残りやすいといったメリットがあります。先述したUnrulyの調査では、消費者の85%は動画コンテンツを有料で視聴するより、広告付きであっても無料視聴する方を好むこともわかりました。
同調査では、通常のTV視聴時と比べて、コネクテッドTVの視聴時には広告接触後のエンゲージメント(つながり)が高くなる傾向も出ています。「ブランドについて友達に話す傾向」「好意変動」「検索意向」「店舗・ウェブサイトへの訪問意向」「ブランドの購買意向」が、それぞれ23〜38%高くなる結果となっています。
若者を中心としたテレビ離れにより停滞気味だったテレビ広告市場にも、コネクテッドTVは新たな可能性をもたらす可能性が高いでしょう。
コネクテッドTV利用者のうち、テレビ番組の見逃し配信サービス「Tver」を視聴している人の割合は順調に増加しており、2023年1月時点で31%に達しました。
従来のテレビと比べて広告のターゲティング・結果検証がしやすい点、テレビCMよりも安価に広告を出稿できる点も、スポンサーへの大きな訴求ポイントです。
ただし同じ端末から各種動画配信サービスの視聴も可能になるため、コンテンツの差別化はますます重要になっていくでしょう。
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