「一億総カメラマン」時代に映像クリエイターが生き残るためには?
5Gの普及、動画配信プラットフォームの増加、動画広告市場の拡大といった動向を背景に、ニーズが高まっている「映像クリエイター」の仕事。
にもかかわらず、個人が映像クリエイターとして生き残るのは、これまで以上に難しくなっているのが現状です。「プロ」として生計をたてていくためには、アマチュアとの差別化が必要不可欠でしょう。
本記事では映像クリエイターを目指している人に向けて、「アマチュアとの差別化が必要な理由」と「差別化に必要なスキル」をレポートしていきます。
アマチュアとの差別化が必要な理由
「一億総カメラマン」時代と呼ばれる現代。
スマホや家庭用カメラ、編集ソフトの品質向上により、誰でも簡単に低予算で、映像の撮影・編集ができるようになりました。
動画プラットフォームの普及により、アマチュアが気軽に動画コンテンツを発信することも可能に。無料で楽しめるコンテンツの量も増加しており、プロ顔負けのハイクオリティな動画を無料公開しているアマチュアクリエイターも少なくありません。
このように映像制作のハードルが低くなったうえに、動画のクオリティだけを見れば、アマチュアとプロの差は縮まっているのが現状です。
昨今はテロップの入力をはじめとする動画編集を、AIが代行するサービスも誕生しています。簡単な編集業務がすべて自動化される未来も遠くはないでしょう。
今後、映像クリエイターのプロとして生き残るためには、高度な映像制作の技術にとどまらない「差別化のスキル」が必須になります。
差別化に必要なスキル
では、プロの映像クリエイターがアマチュアと差別化するために必要なスキルには、どのようなものがあるのでしょうか。
実は編集・音響・デザインといった技術以上に重要になるのが、ビジネススキルです。
プロの映像クリエイターには自分の好きな映像だけでなく、顧客のニーズや目的にマッチした最適な映像コンテンツの制作が求められます。
顧客の求めるものを正確に理解したり、ときには知見にもとづく代替案を提案したりするコミュニケーション能力は欠かせません。
依頼される映像のほとんどは、広い意味での宣伝・広告が目的となるため、マーケティングスキルの修得も重要です。想定されるターゲットの行動を促すメッセージが映像を使って表現できるようになると、映像クリエイターとしての市場価値は飛躍的に高まります。
当然、さまざまな顧客のニーズに応えるためには、制作できる映像のカテゴリや活用できる技術・スキル、機材・業界に関する知識もより幅広いものが求められるでしょう。
映像にとどまらず、音楽・デザインなどの多様なコンテンツのインプットを通して、感性を磨こうとする姿勢が不可欠です。機材の知識も編集ソフトやカメラだけでなく、VR・ドローン・CGといったトレンドにまでアンテナを張ることが大切になります。
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以上、映像クリエイターがプロとして生き残るために「アマチュアとの差別化が必要な理由」と「差別化に必要なスキル」を紹介してきました。
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