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2021.05.21

5G、AI活用やDX推進で成長! テレビ・映像制作・動画業界の未来予測 【前編】

急速なIT技術の進化・浸透によって、テレビ・映像制作・動画業界は今後さらにマーケットを拡大していくと予想されます。

とくにインターネットの広告費が2019年にテレビの広告費をはじめて上回ったこともあり、インターネットを絡めたコンテンツの需要はますます高まっていくでしょう。

最新技術がもたらすテレビ・映像制作・動画業界の未来予測を2回にわたって考察します。

5G:第5世代移動体通信

5Gは「超高速・大容量」「超低遅延・超高信頼」「多数同時接続」を特徴とする次世代型の移動通信システムです。

5Gが導入されることで、インターネット上の動画をよりスムーズに、かつ高画質で楽しめます。またタイムラグがなくなることで、ライブ配信などの双方型コミュニケーションやスポーツ中継をストレスフリーで体感できるようになります。

日本では2020年の3月からスタートした5Gの商用化サービス。野村総合研究所の調査によると、新型コロナウイルスの感染拡大によって当初の想定ほどは普及していないものの、国内の5G端末は2026年に約3200万台まで拡大すると予測されています。

AI:人工知能

AI(人工知能)もテレビ・映像制作・動画業界に大きな変化をもたらす技術のひとつです。

例えば番組・動画に関するさまざまなビッグデータを分析すれば、ユーザーの求める映像コンテンツの制作が可能になったり、あらかじめ視聴率・再生回数を予測して広告を最適化したりと、テレビ・映像制作に役立たせることが可能になります。

最近ではAI機能搭載のテレビも発売され、番組のジャンルに合わせて最適な画質・音質に調節してくれたり、ユーザーの好みに合う番組を教えてくれるなどの進化が見られます。

AIを活用した技術の発展によってインターネット動画との差別化をはかることにより、テレビに関するマーケットの拡大が期待されます。

動画配信サービス

YouTubeをはじめとするインターネット上のプラットフォームを利用した動画配信サービスは、時間・場所を選ばずにコンテンツを楽しめることもあり、急成長中のマーケットです。

また発信者・視聴者の双方でコミュニケーションを取れるライブ配信も人気があります。

5G、AI、そして新型コロナウイルスの影響による巣ごもり需要によって、動画コンテンツの視聴時間は今後さらに伸びていくと考えられます。

2026年には動画配信市場が3200億円以上に、ライブ配信サービスの市場にいたっては1兆900億円にまで成長するという野村総合研究所の予測もあるほどです。

テレビ業界でも、インターネットを絡めたコンテンツ配信の重要性はますます高まっています。例えばテレビ番組をインターネットで配信するTVerは、月に1億回以上の再生数を誇るサービスです。

次回は引き続き、「4K8K」「VR/AR」「DX」がもたらすテレビ・映像制作・動画業界の未来について解説をしていきます。