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2022.09.20

「はじめてのおつかい」が世界中で話題に!日本のテレビ番組の海外展開に迫る

2022年3月、日本テレビの人気長寿番組「はじめてのおつかい」がNetflixで世界中に配信されると、SNSで大きな反響を巻き起こしました。

ほかにもスポーツバラエティ番組の企画がオリンピック競技に検討されるなど、海外から注目を集める日本のテレビ番組。

本記事ではテレビ番組の海外展開について、具体的な方法や最新動向・成功例をくわしくレポートしていきます。海外ビジネスに興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。

テレビ番組が海外展開される方法と最新動向

日本のテレビ番組が海外展開される最もスタンダードな方法は、海外の放送局や動画配信サービスなどへの「番組販売」です。

販売される番組は、字幕の挿入や部分的なカットといった最低限の編集を施したうえで、基本的にはほとんどそのままの形で放映されます。

「フォーマット販売」は、番組のコンセプトや制作手法などに基づいて、番組の現地制作権を販売する海外展開の方法。番組がより現地に受け入れられやすい形にリメイクされるのが特徴です。

どちらも既存のコンテンツや企画を長期的な収益につなげることができるため、非常に効率のいいビジネスモデルといえるでしょう。

総務省の調査によると、2020年度の放送コンテンツの海外販売数は3,539本、海外輸出額は約571億円でした。この数字は年々増加傾向にあり、今後も拡大していく可能性が高いでしょう。

輸出先としてはアジアが半数以上を占めて最も多く、北米・欧州・中南米が続きます。ジャンル別ではアニメが圧倒的な人気で、ついでドラマ・バラエティ・ドキュメンタリーが人気です。

日本テレビの海外展開の成功例

海外展開に成功した日本のテレビ番組を日本テレビの事例で紹介すると、番組販売では「はじめてのおつかい」が、フォーマット販売では「¥マネーの虎」が挙げられます。

「はじめてのおつかい」は、おつかいに出かける幼児に密着する、言わずと知れたドキュメントバラエティーです。

Netflixの配信に際しては31言語の字幕を挿入するとともに、現代のユーザーニーズに合わせて、おつかい以外の部分を大幅にカット。7〜20分ほどのコンパクトな動画に再編集されています。

日本の原風景やおつかいという独自文化が注目を集めたこともあり、世界190か国の視聴者に広く受け入れられました。現在は海外リメイク版も続々と制作されています。

「¥マネーの虎」は、さまざまな起業志願者が事業家から投資を受けるために事業計画のプレゼンテーションを行う、ユニークなバラエティ番組です。

わかりやすく汎用性の高いフォーマットから、欧米の大手テレビ局をはじめとする45か国以上でリメイク版が展開され、人気を博しています。

海外ビジネスに必要な経験・スキル

メディア業界では、海外ビジネス専門の営業が海外のテレビ局・動画配信会社に番組やフォーマットを売り込むことで、番組の海外展開を推進しています。

海外ビジネスに携わるうえで求められるのが、英語をはじめとする語学力と、日本とは異なる文化や慣習、宗教や法律への理解。社内外のさまざまな立場の人と協力していくコミュニケーション能力も重要です。

プロジェクトの企画から営業まで、幅広い業務を同時並行で進めていく必要があるため、スケジュールの管理能力や業務遂行能力も欠かせません。

加えてどのような番組が海外で受け入れられるか、つねにアンテナを張っている必要があります。テレビを見るのが好きな人、番組の海外展開を成功させたいという情熱がある人に適性のある仕事といえるでしょう。

メディア業界に強みのある日テレ人材センターでは、海外ビジネスに関わる求人情報を数多く取り扱っています。未経験者でも業界経験を身につけられる仕事が豊富です。ぜひ求人サイトをチェックしてみてください。