ヒット作品続出で注目度UP! 実は幅広い「アニメ制作の仕事」【後編】
前回から2回にわたり、アニメに関わる代表的な仕事の具体例と、各仕事に求められる適性を紹介しています。【前編】では「プロデューサー」「ディレクター」について解説をしました。
今回は引き続き、「アニメーター」「制作進行」「ライセンス営業」の3種類の仕事をご紹介。これまでの経験を活かしてアニメ業界に転職したい方は必見です。
アニメーター
「アニメーター」はアニメに欠かせない原画・動画を制作したり、採色を行ったりする仕事です。原画制作・動画制作・彩色は基本的にそれぞれに担当アニメーターが分業をします。
原画とは動画の元となる絵のことで、アニメを構成する最も基本的な単位といえるでしょう。原画と原画の間を複数枚の動画で埋めることで、キャラクターや背景に動きが生まれるのです。
アニメーターになるために特別な資格・経験は必要ないものの、当然のことながら一定水準以上の画力は求められます。また作業は長時間にわたることも多く、忍耐力がないと続けていくのは難しいかもしれません。
まずは動画制作でノウハウを学び、原画や彩色の担当へとキャリアアップしていきます。さらにキャリアを重ねることで、ディレクターに転向するケースもあります。
制作進行
「制作進行」は各話ごとのアニメ制作が円滑に進むように、アニメーターの確保、資料の準備、原画の回収・管理といったさまざまな業務を行います。
また納品日に遅れないように、ディレクターとアニメーター、あるいはアニメーターの各担当の間にパイプ役として介入し、スケジュールを調節したりトラブルに対処したりするのも重要な役割です。
このように業務内容が多岐にわたる制作進行には、状況に合わせて臨機応変に対応していく処理能力と、スケジュール管理能力が欠かせません。
また各部署のスタッフと角を立てないように対話を行う必要があり、コミュニケーション能力が求められます。
経験を積んだ後は制作デスクに昇進して、ほかの制作進行を指揮するのが基本的なキャリアアップの流れです。さらに実力が認められるとプロデューサーを任される場合もあります。
ライセンス営業
「ライセンス営業」は、アニメの権利を取り扱う営業職です。商品化権・版権などを国内外のさまざまな会社に販売することで、アニメ作品に新たな価値を付加していきます。
アニメ関連の知識はもちろん、企画力・営業力が求められる仕事です。また他業界にアプローチをしていくことが多いため、分野をまたいだ幅広い知識・人脈形成が必要になります。
日本のアニメ需要が高い海外に営業をかけるケースも多いので、語学力があると強みになるでしょう。
ライセンス営業の仕事につくためには、アニメ制作会社の求人に応募するのが一般的です。
権利ビジネス、広告代理店での営業、海外企業を相手にした営業などの経験があると採用の確率が高まります。ただし、まずは契約社員として採用されるケースがほとんどです。
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話題の新作が続々と登場しているアニメ業界。今後はさらなる盛り上がりを見せることが予測されます。
過去の経験・スキルによっては、業界未経験からでも活躍できる可能性は低くありません。本記事を参考に、ご自身の実力を最大限に活かせる仕事を目指しましょう。
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