コロナウイルスの影響は?テレビ・映像業界の最新トピックス
新型コロナウイルスの感染拡大は、さまざまな分野に影響を与えています。テレビ・映像業界はどんな風に変わったのでしょうか?また今後、注目される領域は?テレビや映像制作業界の最新トピックスをお伝えします。
リモート全盛
テレビ業界がWithコロナで大きく変わったことと言えば、リモートによる収録や編集が一般化したことです。
1回目の緊急事態宣言の発令中には、打ち合わせ・リハーサル、本番収録も対面ではなくリモートによるドラマが制作・放送されました。最近では、テレビのバラエティー番組やワイドショーでは、出演者が自宅などからリモートで参加する光景が普通になっています。
ZoomやSkypeなどのコミュニケーションツールを用いた中継も視聴者に受け入れられるようになり、現場にカメラマンや音声スタッフを派遣しなくても番組制作が成立するようになりました。
アニメ制作会社はコロナ禍以前よりリモートワーク化が進んでいたため、実写撮影の現場と比べると影響は小さくて済みました。
動画配信サービスの普及
外出自粛により自宅で過ごす時間が増える中、インターネット上の有料・無料の動画配信サービスを楽しむ人が増えました。
有料の動画配信サービスの特徴は、料金を払えばいつでもどこでも見たい番組が見られること。海外ドラマやスポーツ中継、オリジナル番組など、コンテンツも充実。コロナ禍でインターネット環境の整備が進んだことも、普及の要因の1つかもしれません。
映像業界への参入が増える?
近年テレビ売り場では4Kテレビや8Kテレビが主流となるなど、撮影技術や機材の進歩は著しいものがあります。また、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)といったヴァーチャル技術を利用した映像コンテンツの制作も盛んに行われるようになりました。
ヴァーチャル技術を利用した映像は、ゲームなどの娯楽に限りません。既に工場の製造過程にARを導入している企業や、医療分野の学習にVRを利用するなど、幅広い分野での実用化が進んでいます。
これからも、娯楽以外の映像制作のニーズは高まっていくことが予想されます。
インターネット配信の普及や技術の進歩により、テレビや番組制作会社、アニメ制作会社といった従来のテレビ・映像業界以外の業種からの参入は始まっており、今後の展開に注目です。