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2020.10.08

求人探しの前に押さえておきたい「テレビ・映像業界の最新ビジネスモデル」【前編】

カメラマン

スマートフォンの普及や家庭内のネット環境の改善、いつでもどこでも好きなときに好きな場所で楽しめる動画配信サービスの拡充など、ここ数年テレビ・映像業界を取り巻く環境が大きく変わりました。また若者のテレビ視聴離れなども伝えられています。

状況に合わせ、テレビ局のビジネスモデルも変化しています。今回と次回の2回にわたり、テレビ・映像業界の最新ビジネスモデルについてご紹介します。この業界で働くことを考えている人は要チェックです!

番組視聴のスタイルの変化

しばらく前までは、映像番組の視聴方法といえば、テレビのスイッチを入れてチャンネルを選択する形が主流で、その大部分は無料で楽しめるものでした。
しかし最近では、有料のテレビチャンネルやBS・CSなどの衛星放送、定額料金を支払えば見たい放題のサブスクリプション方式の動画配信サービスなど、視聴方法が多様化しています。また視聴に使う器機も、PCやスマートフォンなどテレビに限らなくなっています。

テレビ局の変化

テレビ局も、ニュースからドラマ・バラエティまで幅広い内容の番組を無料で提供するだけではなく、BS・CSなどの衛星放送で放送されるスポーツやショッピングに特化した局も存在するようになりました。一部では、インターネットを利用した同時配信や見逃し配信も行われています。

テレビ・映像業界のビジネスモデルと現状

テレビ・映像業界のビジネスモデルと現状について簡単に整理しておきましょう。

・地上波テレビ局

無料での番組視聴を可能にするための収入源は、受信料や番組スポンサーからの広告費です。最近では、イベントや権利関係(ライツ)のほか、不動産事業など広告外収入の占める割合が増加しています。

・有料テレビ局

主に衛星放送で視聴できる有料テレビ局。契約者が支払う定額の月額料金と広告費が収入源です。インターネットを利用した動画配信サービスと競合関係にあるともいえます。

・動画配信サービス

インターネットを利用した動画配信サービス。提供されるコンテンツは、過去の作品の他オリジナル番組も。収入源は社によって異なりますが、大きく分けると「広告」「定額料金の徴収(サブスクリプション)」「視聴の度に課金」の3つになります。

・ケーブルテレビ

収入源は、契約者から徴収する定額の月額料金。契約者はスポーツや映画・アニメなどの専門チャンネルを含む多チャンネルの視聴が可能です。サブスクリプションの番組視聴サービスのはしりといえるかもしれません。

簡単ではありますが、テレビ・映像業界の最新ビジネスモデルの概要をお伝えしました。次回はそれぞれの業態ごとに掘り下げて、具体的な事例についてレポートします。