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2020.02.06

ITで変わる!デジタルメディア業界の未来予測

高速・大容量・多接続・リアルタイムが実現する第五世代移動通信システムである「5G」、ダウンロードと再生を同時に行うことで待ち時間を劇的に減らす「ストーリーミングプラットフォーム」、4Kのさらに4倍の3200万画素級の超高精細映像が可能になった「8K」など、技術やデバイスの進化に伴い、テレビや映像コンテンツなどのメディア業界を取り巻く環境は大きく変化しています。

近年では、YouTubeやニコニコ生動画などの人気で「若者のテレビ離れ」が懸念されており、将来の先行きが不安な業界だと思われがちですが、ITの進化はテレビや映像制作、コンテンツ関連の業界にも多くの可能性を生んでいます。

テレビ離れの原因のひとつといわれている「好きな時に見たい番組が見られない」という問題を解決するために、民放テレビ局では公式TVポータルサイト「TVer」(番組放送終了後7日間、無料で自由に番組を視聴できるサービス)の提供を開始しました。

また、ライブ動画を見ながらリアルタイムでやり取りができる「ライブコマース」を利用し、視聴者と双方向のコミュニケーションを取りながら商品を販売する通販番組なども、すでに海外では成功を収めており、日本でも成果が期待されています。インターネットを活用したサービスの提供は、今後もテレビ業界で多様化が進んでいくでしょう。

さらに、テレビ業界の強みである「映像コンテンツを企画する力」や「映像を作成する技術」とインターネットを融合し、利用者との接点を増やしながら、クオリティの高い映像コンテンツを作成できれば、若い世代の心を掴むことができます。

インターネットに取って代わられるのではなく、インターネットとのコラボレーションを進化させていくことで、今までのテレビの概念を超え、よりリアルタイムに、よりスピーディーに利用者と双方向でやり取りが行えるようになるでしょう。

今まで、提供するだけの役割だったメディアですが、これからは利用者とメディアが協力してコンテンツ作成を行う番組が増える可能性もあります。番組中に利用者の意見をリアルタイムで収集し、ドラマの結果などに反映するなどの仕組みは当たり前になりました。今後も、技術と企画の両面で、双方向性のある番組が増えていくと予想されています。

さらに、高齢化が急速に進む日本では、新しい仕組みに疎い層が使いこなせる機能とコンテンツの充実化は喫緊の課題です。近い将来のサービスとコンテンツが、最新の技術を駆使したワクワクするものであるのと同時に、わかりやすいことも求められています。

デジタルメディア業界には、さまざまな課題と共に、多くの可能性があります。変化をチャンスと捉えれば、いろいろなことにチャレンジできる業界です。興味がある方は、最新の動向について理解を深めるとともに、仕事と求人についてもキャッチアップしてみるといいのではないでしょうか。