名作の裏にアニメ制作進行あり!仕事の流れと必要な4つのスキルを解説
アニメ制作を円滑に進行するための各種調整を行う「制作進行」は、アニメの制作現場に欠かせない存在です。アニメ業界で最初に就くケースも多く、自ら企画を考えたり絵を描いたりする仕事ではないものの、制作進行の仕事次第でアニメ作品の質は大きく左右されます。
本記事では制作進行の仕事内容や必要なスキルについて、くわしくレポート。業界経験ゼロの状態からアニメ業界で働いてみたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
アニメ制作進行の仕事の流れ
制作進行に求められる役割は、制作に携わるさまざまなスタッフのスケジュールを管理・調整して、制作中のアニメの納期内での完成を実現することです。
具体的な仕事の流れとしては、まず担当する「話」の内容確認からスタート。次に納期から逆算した綿密なスケジュールと段取りをたて、予算・納期・話数に応じて必要なアニメーターを手配します。
各工程が遅れるとスケジュール全体の遅れにつながり、納期に間に合わなかったり作品のクオリティが下がってしまったりする恐れもゼロではありません。そのようなことがないよう、各アニメーターに期日を伝え、トラブル発生時の適切な対処や臨機応変なスケジュールの再調整など細やかな管理を行います。
原画が仕上がったら回収をして、内容・質に不備がないかを確認。不備があるときは修正依頼をするのも制作進行の仕事です。問題がなければ、次の工程に原画を回します。
作品が完成したらクライアントに納品をして1話分が完了。1人の制作進行が複数話を担当するケースも多く、基本的にはアニメが全話納品されるまで、上記のサイクルを同時並行で繰り返します。
プロデューサーやディレクター、アニメーターといった、部署や役職の異なるスタッフ間のパイプ役になったり、予算の調整・管理をしたりするのも重要な業務です。
業務の幅が広く、締切・調整に追われる大変な役割ですが、アニメ作品が完成したときの喜びをクリエイターと分かち合える、やりがいの大きい仕事といえるでしょう。
アニメ制作進行に必要な4つのスキル
制作進行の仕事につくために、必ずしもアニメ業界での経験やアニメ専門学校への通学は必要ありません。
ただし業務をこなしていくためには「スケジュールの調整能力」「マネジメント能力」「コミュニケーション能力」「フレキシブルな対応力」の4つのスキルが重要です。
先述したように、制作進行は予算やアニメーターのスケジュール、全体の進捗度合いなどを調整しながら、複数話のアニメ作品の制作を並行して滞りなく進めていく必要があります。そのためスケジュールの調整能力に加え、広い視野をもって仕事を進めていくマネジメント能力が不可欠。
アニメーターにスケジュールを厳守させたり、意欲を下げずに修正を依頼したり、さまざまな立場のスタッフの仲介役として立ち回ったりするためには、コミュニケーション能力も欠かせません。
制作進行の活躍が制作陣の連携力を左右するといっても過言ではないでしょう。
加えて、アニメ制作の現場では不測の事態に見舞われることも日常茶飯事です。トラブルやスケジュールの遅れが発生したときにも平常心を失わず、冷静に善後策を講じることが求められます。
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