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2022.05.23

若年層をどう取り込むか?知られざるテレビ通販業界の現状と今後

現在、テレビを活用したビジネスモデルとして好調なのが「テレビ通販」です。

今回はテレビ通販業界の現状や、課題である若年層への訴求に向けた取り組みをご紹介。テレビが好きでテレビ業界・通販業界への転職に興味があるという方は、ぜひチェックしてみてください。

テレビ通販業界の現状

テレビ通販の市場規模はこの10年間で約800億円増加しました。自宅にいながら買い物ができるという特徴から、コロナ禍の中でますます需要が高まっています。

テレビ通販の利点は、演者が時間をかけてじっくりと商品を紹介するだけでなく、出演者同士の掛け合いなどバラエティ感覚で楽しめること。注文状況・在庫情報といった視聴者の求めるデータをリアルタイムで提示するなど、購買意欲を刺激する仕組みも整っています。

放送枠には24時間365日通販を放送する「チャンネル枠」、番組内のショッピングコーナーである「番組枠」、コマーシャルのような形式の「広告枠」があり、予算・商材に応じて選択が可能。

商材の豊富さも魅力のひとつです。ファッション、家電、ジュエリー、コスメ、美容・健康、食品・グルメなど幅広いジャンルを取り扱っており、出店メーカーからも注目されているビジネスモデルといえるでしょう。

小売市場全体でみると、テレビ通販市場のシェアはまだ1%にも満たず、今後も堅調に成長していく可能性が高い分野といえます。

一方で、インターネットやSNSの台頭により若者のテレビ離れが進んでおり、現在のテレビ通販のメイン視聴者層は7割以上が40〜60代。今後業界が成長していくためには、若年層への訴求が欠かせません。

若年訴求へ向けた取り組み

近年、小売業界で注目を集めているのが、動画とECサイトを組み合わせた「ネットショッピング」です。

しかしテレビ通販と同様の内容をそのままインターネットで配信しても、新規ユーザーは獲得できません。より重要なのは若い視聴者層のニーズや心理に合わせて、最適なコンテンツを創出していくことでしょう。

テレビ通販業界では、注文件数はどれくらいか、どのサイズ・色が売れているのかといったリアルタイムの情報を元に、番組の流れを柔軟にコントロールしてきました。

今後はこのノウハウを応用するとともに、映像コンテンツならではの仕組みづくりが求められます。単に商品の機能・特徴・デザインを紹介するだけでなく、「共感できるストーリーを提示する」「熱い気持ちを持った商品開発者に出演してもらう」「若者に人気のインフルエンサーを起用する」など、視聴者を飽きさせない工夫が必要です。

ここで重要な役割を担うのがデータサイエンスです。ソリューションサービス「ordr」をはじめとして、番組ごとにどのような商品がどれくらい売れているのかを可視化するサービスも増えています。ビッグデータの活用は最優先事項といえるでしょう。

また人員削減・ユーザビリティの向上・若年層との相性という観点から、ECサイトとの連携も重要になります。

以上述べてきた業界の変革を実現するため、テレビ通販業界で求められているのが、IT技術や最新のテクノロジーに精通した人材です。

培ってきた知識・経験を活かしてテレビ業界に転職したいという人にとって、テレビ通販業界はいわば「狙い目」の領域といえるでしょう。

テレビ業界に強みのある日テレ人材センターでは、テレビ通販業界の求人も豊富に扱っています。

現場経験のあるコーディネーターが丁寧に案内するため、業界未経験でも安心してチャレンジ可能です。可能性のあるテレビ通販業界で自分の力を発揮したいとお考えの方は、ぜひお問い合わせください。