新卒の就活とナニが違う？中途採用の転職活動・自己分析のポイント

新卒の就職活動を成功させるうえで欠かせない「自己分析」は、転職活動を行う上でもやはり重要です。ただし、就活時の自己分析と転職時の自己分析とでは、重点を置くポイントがかなり異なります。

今回は転職活動における自己分析の必要性をふまえたうえで、具体的な自己分析のやり方についても解説していきます。理想のキャリアを明確にして転職を成功させたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

そもそも、なぜ自己分析が必要なのか？

自己分析は自分の経験・スキルを客観的に見つめ直したり、「なぜ転職をするのか」「どのようにキャリアを築きたいのか」「仕事に何を求めるのか」といった「仕事観」を明確にしたりする大切な機会です。

エントリーシートや面接で自分自身をアピールするにあたり、とくに重要なのが実績・経験・スキルの棚卸し。これまでの経験を振り返りながら、エピソードのレベルまで掘り下げておけば、自信をもって採用担当者に強みを提示できるようになるでしょう。

また「自分にどのような仕事が向いているのか」「自分が本当にやりたい仕事は何か」を改めて熟考することで、転職活動の方向性も具体化されます。すると、求人情報を多角的かつ細かい基準から吟味できるようになります。

結果として、応募求人の候補が絞られてスムーズな転職につながるだけでなく、転職後に「自分が求めていた職場ではなかった」と後悔するような事態も防げるでしょう。

就活とは異なる、転職時の自己分析のやり方

就職活動の自己分析では、学生生活やアルバイトなどのエピソードを通して、自身の人間性・価値観を掘り下げていくのが基本的な流れです。

対して、すでに社会人としての経験を重ねている転職時では、「仕事」に直結する実績・経験に基づいて、より具体的な強みを深堀りしていく必要があります。

評価軸としてポテンシャルの比重が大きい就活に比べて、転職は即戦力としてのスキルが期待されるケースも少なくありません。「どのように企業に貢献できるか」を採用担当者が明確にイメージできるようなアピールが重要になるでしょう。

そのためにまずやるべきは、自分自身の経験を思いつく限り書き出していくこと。新卒の時点から順番に、5W1Hを起点に思い出していくのが漏れを防ぐポイントです。

加えて当時どのような感情を抱いたかも、一緒に思い出すようにしましょう。とくに充実感・達成感・喜びといったポジティブな感情に目を向けると、自分が本当にやりたい仕事を考えやすくなります。

書き出しが終わったら、そこから自身の「仕事観」や「強み」につながりそうな内容をピックアップ。得意な領域、やりたい仕事、理想のワークスタイルを明確にしましょう。

転職先の候補が決まってからは、ピックアップした内容をより具体的なエピソードに落とし込んでいきます。ここでは「どのような課題があったか」「解決のために何をしたか」「どのような結果になったか」「転職先の仕事にどうつながるか」の4つを意識すると、自分の強みが採用担当者に伝わりやすくなるはずです。

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