ヒット作品続出で注目度UP! 実は幅広い「アニメ制作の仕事」【前編】
『君の名は』『鬼滅の刃』『シン・エヴァンゲリオン』などのヒット作品が続々と登場し、注目度が上がっているアニメ業界。
興味はあるけど「アニメ制作の仕事は狭き門で、特別なスキル・経験がないと転職・就職は難しい」とお考えの方も多いのではないでしょうか。
しかしアニメ制作の仕事は実は幅広く、経験・スキルによっては、業界未経験からのチャレンジも可能です。
アニメ制作に関わる仕事の具体例と、それぞれの仕事で求められる適性を2回にわたって解説をしていきます。
アニメに関わる仕事は幅広い
アニメに関わる仕事と聞くと、アニメーターやプロデューサーをイメージする人が多いでしょう。
しかし実際のアニメ業界は、制作進行・ライセンス営業など、さまざまな仕事の協力関係によって成立しています。
表には見えないところで制作スタッフを支えたり、アニメの権利を他業界に売り込んだり。そんな「裏方」の存在が欠かせないのです。
しかも後ほど紹介するように、これらの仕事は画力やアニメ制作の経験が必要ない場合も多く、実際に他業種から転職する人も少なくありません。
むしろこれまで培ってきた経験・知識をどのように活かすかが、アニメ業界にチャレンジする際のポイントになるでしょう。
ではここからは、アニメに関わる仕事例を具体的に紹介していきます。
プロデューサー
「プロデューサー」の仕事内容のひとつが新作アニメの企画です。コンセプトの決定・展開プランの作成・外部パートナーとの交渉などを通して、コンテンツをいちからつくりあげ、ユーザーに向けて発信していきます。
加えてアニメ制作の舵取りを行うのもプロデューサーの重要な仕事。予算・スケジュールの管理をしたり、スタッフの募集・業務連絡を行ったりと、マネジメント全般で活躍します。
このように業務内容が多岐にわたり、プロジェクト全体に責任をもつプロデューサーは、アニメに関する専門的なスキルに加えて、高い企画力とリーダーシップが求められる役割といえるでしょう。
プロデューサーになるには、次回の記事で紹介する「制作進行」として経験を積み、キャリアアップしていくのが一般的です。
ディレクター
アニメ制作の現場で、指揮・統括を行うのが「ディレクター」の仕事です。多くのスタッフをまとめながら、企画に沿ってコンテンツをつくりあげていきます。
先述のプロデューサーがアニメプロジェクト全体の責任者であるのに対して、ディレクターはアニメ作品の責任者ということができるでしょう。
シナリオ、キャラクター、作画、声優、音楽など、多くの内容に決定権をもつ重要な役割です。
そのためアニメ制作のプロフェッショナルとしての知識・スキル・経験と、制作を円滑に進めていくためのコミュニケーション能力が欠かせません。
まずはアシスタントとして経験を積んだのちに、ディレクターとしてひとり立ちをするのが基本的なキャリアの流れになります。
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次回の記事ではアニメに関わる仕事の具体例として、「アニメーター」「制作進行」「ライセンス営業」を紹介していきます。