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2021.12.06

【アニメ制作のお仕事トピックス】コロナ禍で市場が変わった!?海外取引が増えるライツ営業求人に注目!

営業

国内興行収入400億円を突破した『鬼滅の刃 無限列車編』を筆頭に、アニメ業界では大ヒット作品が数多く生み出されています。

にも関わらず、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、国内アニメの制作本数は減少。帝国データバンクの調査によると、2020年度の市場規模は前年比1.8%減の2510億8100万円となり、2010年以来10年ぶりに縮小しています。理由としては、コロナ禍による制作遅延やアニメ放映延期、質の高いアニメーターなど人材不足の影響で外注費が上がり、作品によっては採算割れが発生していることなどが挙げられています。

一方で、動画配信やグッズなど自社版権を有する大手企業では、海外取引も含むライセンス収入が利益に大きく貢献する傾向が続いています。そこで今回はアニメ市場を支える海外取引の動向や、全世界への展開が予定される日本アニメ配信チャンネル「アニメカ」を紹介。また今後ニーズが増加していく可能性の高いライツ営業についても解説していきます。

アニメ市場を支える海外取引

帝国データバンクによると、海外企業との取引がある国内のアニメ制作企業は全体の2割にもおよび、国別に見ると中国(52.9%)が最多です。ついで韓国(22.1%)、米国(20.6%)、台湾(7.4%)が続いています。

主な取引は、制作会社に対する外注とコンテンツの権利関係です。Netflix・テンセント・ビリビリといった海外の動画プラットフォーマーが世界的に人気の日本アニメに興味を示しており、独占配信をはじめとした直接取引、資本の提供、国内への制作スタジオ設立などを推進する動きも目立ちます。

総務省が発表した「放送コンテンツの海外展開に関する現状分析」によると、2019年の国内放送コンテンツ海外輸出額529億5000万円のうち、アニメジャンルは442億4000万円と85%ものシェアを占めています。

2013年の86億円から5倍以上の成長を遂げており、海外から高いニーズがあることがわかります。今後は配信権利などを販売するライツビジネスを中心に、海外市場が国内アニメ業界を支えていく可能性は高いでしょう。

また2021年8月26日には日本アニメ見放題チャンネルとして初めて、日本アニメ配信チャンネル「アニメカ」がApple TVアプリへの対応を開始。アニメカは月額450円で、最新アニメから人気アニメ、オリジナル番組といった幅広いジャンルのアニメ作品300タイトル以上を、好きなだけ視聴できるサービスです。

提供元の「アニメカ有限責任事業組合」によると、今後は全世界に向けたサービス展開を予定しており、国内アニメの海外人気を後押しすると考えられています。

ニーズ上昇必至!アニメのライツ営業求人

ライツ営業とは、企業に対してアニメの放映・配信、キャラクターの二次展開などの権利を販売する仕事です。これまで紹介してきたように、アニメ業界の海外取引増加に伴って、ライツ営業のニーズは今後ますます上昇していくでしょう。

海外でのライツ営業は、放映権を海外企業に販売したり、現地に最適な形でコンテンツの企画や提案を行うなどやりがいのある仕事です。クライアント企業のニーズに合わせて提案を行う企画力・営業力、海外での取引先とのコミュニケーションを円滑にすすめるうえでの語学力や文化理解などのスキルが必要となります。

日テレ人材センターが扱っている求人では、ライツ営業の募集に加えて、アニメの制作から営業までライツ事業全般に関わるプロデューサー求人があります。業界経験がない人には、未経験からでも就業可能な進行管理、営業関連の求人もあり、スキル・知識を身に付けてキャリアアップをめざせます。

アニメ業界の求人について知りたいと思った方は、日テレ人材センターのキャリアカウンセラーにご相談ください。業界について知識が豊富なキャリアカウンセラーが丁寧にお答えします。