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2020.09.18

テレビ・映像業界徹底研究④「注目のライツビジネス・ライツ営業」

男性 スーツ ペン

テレビ・映像業界で働きたい方に向けてお届けしてきた、テレビ・映像業界徹底研究もいよいよ最終回です。今回は今までと少し視点を変えて、この業界で近年注目を集めているライツビジネスと営業の仕事についてご紹介します。聞きなれない言葉かもしれませんが、テレビ・映像業界で働きたいとお考えなら知っておいて損はありません。

ライツとは?

ライツは、テレビ・映像業界が作る番組や作品(=コンテンツ)に派生する多くの権利のことです。代表的なものとして、コンテンツを創作した人が有する著作権が挙げられます。

近年、BS/CSといった衛星放送チャンネルの多様化やインターネットを使った動画配信サービスなど、コンテンツビジネス市場を取り巻く環境は、多様化すると同時に複雑化しています。それに伴い、「どのような法的権利が守られるべきものであり、どのような権利処理が必要となるのか」が非常に重要になってきました。プロデューサーやディレクターなど、テレビ・映像業界で働く人は、その重要性を認識する必要があります。

ライツビジネスとは

テレビ・映像業界に関するライツビジネスには、このような場合が考えられます。

・地上波のテレビ局が、制作した番組を衛星放送のチャンネルや動画配信サービスに販売する。

・オンラインゲームを制作している会社が、自社制作のゲームで創作したキャラクターの使用権利を販売し、コラボグッズなどの形で売りに出す。

・アニメ制作会社が、制作したアニメの版権の販売や作品・キャラクターの書籍化や音楽配信、グッズ販売などの二次展開を企画する。

ライツビジネスがどのようなものか、イメージが掴めましたか?ライツビジネスは、「権利を売買する仕事」といい換えることができるでしょう。

ライツ営業とは

自社のコンテンツが持つ権利を販売するのが、ライツ営業です。国内に目を向ければ、BS/CSのチャンネルの多様化や動画配信サービスの増加によりその販路は拡大し、チャンスが広がっています。また、ひとつのコンテンツをCSのチャンネルと動画配信サービスに販売するなど、複数の販売先に対するチャネル戦略も必要となってきました。

営業先は日本国内とは限りません。例えば海外でも人気が高いアニメ作品の場合。その営業先は、現地の放送局やワールドワイドに展開する動画配信サービスなどが考えられます。

コンテンツには、登場するキャラクターを使用する権利も含まれます。これらのライセンスを販売しロイヤルティを得ることも、ライツ営業の仕事と言えるでしょう。

放映・配信方法の多様化により、テレビ・映像業界におけるライツビジネスの求人は今後も増えると見込まれます。他業種で権利関係の仕事についていてこの業界に興味がある方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。